プロ家庭教師の視点②
～具体と抽象で振り返る～

前回の「プロ家庭教師の視点①～勉強の振り返り(直し)の質を上げる～」の続きになります。

本日は指導中に具体と抽象を行き来して、振り返りの質を上げているお話です。

生徒からよくある質問が、
「この問題がわかりません。」「この問題どうやったらいいんですか？」
と聞かれます。

もちろん、その問題にも、ちゃんと答えます。
ここが具体的な部分です。
通常の先生ならそれでおわることが多いと思いますが、私の指導はそれだけでは終わりません。

それだけで終わらしてしまっていると、結局その問題は解けたとしても、
次に似た問題が出てきたときに、また同じミスを繰り返してしまう可能性があるからです。

この具体的な部分から、今度は、同じミスを繰り返さないために、
抽象度を上げていきます。

生徒自身が何でこの問題を間違えたのかを認識してもらう必要ががあるのです。
これが、ミスを繰り返さない大切な要因になります。

そのため、一通り解説が終わってその問題が理解できた後、
「この問題のどの部分がわからないかった？」
「似たような問題で間違えた経験はなかった？」
など、できる限りその場でふりかえりをしてもらい、抽象度をあげます。

振り返りは、鮮魚と一緒で、鮮度が大事です！
その場で何が起こっているのか確認して、
生徒に、「ああそうか、だから間違えたんだ。」

と思ってもらうことで、意識の中でフックがかかり、
つぎに同じ問題を間違えないように気を付けるようになります。