子供への教育で陥りがちな罠:「なんでこれがわからないの?」
という言葉の影響と、子供への理解促進のコミュニケーション手法。
大人が子供に、特に親が教えるときに良くしてしまいがちな行動があります。
その一つの行動に、「なんでこれがわからないの?」と言うことがあります。
私はこの発言がNGだと思っています。
この発言は大人視点でしょうか?子供視点でしょうか?
読んでいる方はおわかりかと思いますが、これは大人視点での発言です。
もし自分が、指導を受ける立場だったら、どうでしょうか?
昨今、大人でも学びに行ったり、仕事で上司や研修の講師から学ぶことが増えていると思います。
その時に、「なんでこれがわからないの?」と言われたらどんな気持ちになるでしょうか。
ましてや、それが自分の子供であれば、親子間の関係性に傷をつけてしまいかねません。
円滑な関係性を築いていくためには、自分に正しさがあるのではなく、
相手に正しさがあることを意識する必要があると考えています。
「なんでこれがわからないの?」
私は、この発言に至るのは、
自分の説明で理解できてない子供を通して、
自分の説明力に対してイライラしていると考えます。
私は指導しているときに、一つルールを設けています。
それは、生徒に
「説明を受けて理解できないときは、何度も聞いていいよ。
何度も聞くと、良くない雰囲気になったり、また聞くの?という大人もいるけど、
それは〇〇ちゃんが理解できないじゃなくて、先生の説明力が不足しているだけだから、
何度でもわかるように說明していくから、聞いて大丈夫だよ。」
ということを伝えておきます。
大人視点の発言は、
その大人の価値観で決めた、階段の一歩だと思っているんです。
それで子供が理解できたらいいですが、理解できないということは、
その一歩はその子にとっては高すぎるということです。
なので、大人側が子どもたちに対して期待して、その階段の一歩を設定するのは自由ですが、
わからなかったら、どうするかを考えることが必要かと思います。
そのときに私がよく使うのが補助階段をつけるという表現をします。
一歩が大きすぎたのなら、その子が理解できるように補助階段をつけて説明してあげてことが肝要かと思っております。
自分の説明が理解してもらえない時、もしこの発想があったら、
自分自身でも工夫をして考えるし、周りにも伝わりやすくなるのではないでしょうか。
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