個別指導で子どもの「わからない」を解決するには、まずその子の学力レベルを把握し、理解できる補助階段を用意することが大切です。この記事では、数学の例を用いて、個別指導で子どもに合わせた指導を行うための具体的な方法を解説します。また、子どもが「わかる」を体験する個別指導の重要性についても触れています。教育関係者、保護者、子ども必見!
前回のブログの反響が大きかったので、今日は子供の視点に立つことについて、私なりの考え方をお伝えさせていただきます。
前回は「その子がわかりやすいように補助階段をつける」と言うお話をさせていただきました。
でも、『それがわからない。どうやってそれをつけるのか。』と言う質問いくつか頂きましたので、それにお答えしたいと思います。
例えば、下記のような問題があったとします。
【1】
(x+1)2=0…①
これがわからないと言われたら皆さんどうしますか?
おそらく、
【2】
(x+1)(x+1)=0…②
x2+2x+1=0…③-2
と答えるか、
【3】
(x+1)(x+1)=0…②
x2+ x+x+1=0…③(1)
x2+2x+1=0…③(2)
こう答えると思います。一般的な中3生なら、これでわかるかと思います。
ただ、この說明をしてもわからない子は少なからずいるのが事実です。
このときに、「なんでこれがわからないの?」とかは論外ですが、
わからない子にとって「これはこうなんだから覚えようね。」は意味のない羅列、文字がわからない外国語を丸暗記させられるのと同じことだと思っています。
なんでこうなるのかわからない文字の羅列は大人でもなかなか覚えにくいものです。
それが子供だとなおさら。
じゃあ、私がどう教えるかです。そのもう一つ前に戻ります。
【4】
x(x+1)= x2+ x…④
これがわかるか確認します。
これがわかれば、中1レベルの学力はあるので、
【5】
(x1+11)(x2+12)=0…②
x1 (x2+12)+11 (x2+12)=0…②(1)
x2+ x+x+1=0…③(1)
この說明をすると②(1)を補助階段に、③(1)が理解できるようになります。
しかし、④で理解できなければ、さらにもう一つ前まで戻るのです。
つづく
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